お金が増える考え方

資産と負債の勘違い

先日、ニュースサイトでこんな記事をみかけました。
年収は600万~700万くらいもらっている方だったと思うのですが、
生活に苦しんでいるという話でした。
普通に考えてそれだけもらっていれば、一般の家庭よりは裕福な暮らしが
できるのではと思われます。
しかしこの方は、毎月ギリギリの生活をしているということでした。
なぜそんなことになってしまったのか?
お金の勉強をしていないとこうなってしまうことも珍しくありません。
お金については学校では教えてくれません。
自分から勉強しなければ、学ぶことはできないことなのです。
苦しませている原因となっているのは、主に2つ。
住宅ローンと子供の教育資金。
子供の教育資金に関してはどうにかしないといけませんが、
住宅ローンに関しては、少し勉強をしておく必要があります。
会計学ってお金を5種類の視点で振り分けます。
それは、資産、負債、資本、収入、費用。
この5種類です。
資本に関しては難しい話で、ここではあまりきにする必要がないので、
はぶきます。
残りの4種類についてです。
収入と費用はわかりやすいですよね。
収入は売上や給料。
受け取るお金のことですね。
費用は、主に旅費、駐車代といった〇〇費や〇〇代と呼ばれるものです。
支出することなので、お金を使うこと全般のことを指します。
一般家庭の場合、
給料(収入)を得て、食材や電気代といった、
諸々の消費(費用)に使うといった流れですね。
これはわかりやすいのでなんとなくわかると思います。
問題なのは資産と負債についてです。
会計学では、資産は
現金、預金、土地、建物、車……
といったそれだけで価値がある物を資産と呼びます。
お金そのものや、売ればお金に変えられるものですね。
負債は、借金ですね。
ローンやカードの支払も入ります。
ここまでは会計学からの視点です。
このままの知識でいると、高収入でありながらも
貧困になってしまうことも考えられます。
会計について全く知らなくても、一般知識としては
上記のような考え方が普通だと思います。
なので、お金の勉強をしないでいると危険であるのです。
ではなぜ危険であるか?
それは資産と負債の意味を間違えているからです。
本当の意味での資産というのは、
自分に対してお金を生んでくれるものです。
将来的に見て、お金を生んでくれものも入ります。
例えばどんなものかといいますと、
・貸す、もしくは売るための不動産
(自分が住むものは入りません)
・知識
・人脈
・お金を生み出す仕組み
(ブログやホームページ、メルマガなど)
こういったものが本当の資産です。
会計学視点から見た資産はなぜ資産と呼ばないのか?
疑問に思うと思います。
特に一般的に間違っていることが、
住宅、土地、車についてです。
これは資産と呼ぶはずの物ですが、実は負債にあたります。
なぜかといいますと、これらは、
お金を生み出すものではなく、お金を奪っていくものだからです。
これすごく重要なことなので覚えておいてください。
住宅や土地を買う場合、ほぼすべての人が住宅ローンを組むと思います。
住宅ローンを組んだことにより、負債が生じます。
借金をしていますから当然ですね。
そして、借りたことにより、利息が発生します。
これを毎月払わないといけないので、お金を奪っていきますよね?
そしてこれだけではなく、住宅を借りている場合には発生しませんが、
買った場合にのみ発生するのが、固定資産税です。
それと高額な物件を購入した場合は不動産取得税という税金もかかります。
お金を生み出すどころか、支払いが増え、お金を奪っていくものになります。
住宅は、新品だと買った瞬間にガクッと値段が下がります。
中古になってしまうので仕方のないことです。
中古でも買ってからしばらくすると経年劣化しますので、
基本的に価値は下がります。
当然住むために買ったものですから、価値はどんどんさがるので、
売ろうと思ったときにはほぼ買った額より高く売ることはできません。
(住宅バブル時代は高く売ることもできたのですが)
お分かりいただけましたでしょうか?
上記の理由で、住宅はお金を奪っていくものなので、
「資産」ではなく「負債」なのです。
もう一つ車も同様です。
車も買った金額以上の金額で売ることはまずできません。
そして、維持費がかなりかかります。
毎月かかる駐車場代、自動車税に保険、車検もかかります。
よってお金を生むものではなく奪っていくものです。
資産と負債の違いについては以上になります。
これは今後の家計管理に参考にしていただきたいことです。
資産と負債を勘違いすると、
あとで苦しむこともありますので覚えておいてください。
では余裕をもって組んだローンなのに、
後に家計を苦しくする理由についてお話します。
人の欲求というのはすごく強い物です。
相当強い精神力を持っていない限り抗えないものです。
人は今もらっている給料に対して、そのレベルの生活をするようになります。
貯金に回す人もいますが、余裕があったら、生活が豊かになるような
便利な物を手に入れます(家電や家具など)。
サービス等に使う人もいます。
仕事を重ねていく上で、給料が上がります。
常に安定して増えていっているとだいたいこれくらい経つと
給料が上がるなと思うようにもなります。
給料が上がると次のステージのレベルの生活をしたくなります。
今住んでいるところよりもっと良い部屋に住みたいと思い、
引越しをします。
引っ越す時に家具や家電を新しく買い替えたりします。
もちろんランクは前より少し上がるはずです。
そしてそのランクの生活になれます。
するとまた余裕が出てきます。
そしてまたランクを上げます。
その繰り返しです
そこに結婚や子供ができたりすると、
状況が一変します。
余裕があったはずの家計に今までなかった出費が出てくるのです。
はい。最初の話の年収が高いのに
貧困になってしまう人の状況です。
給料が高くなることでランクを上げていき、
先の教育資金のことは考えず、
その時のランクにあった住宅を買って、ローンを組むのです。
払えるはずだった金額ですが、
税金も増え、教育資金も増えてしまうが
ローンの金額は変わりません。
これはローンを組んだ人の話ですが、
住宅を買っていなくても同じように
高い年収を持っているのにお金が全く余らない人もいます。
高い年収にあったステータスとして、
車やブランドバッグを手に入れる。
手に入れたものも使っているうちに飽きてくるので、
また新しい物を買う。
買うためもしくは、カードの支払いのために仕事をする……
自分で稼いだお金なので、人が何を言おうが関係ない話なのですが、
収入(給料)を先に支払い(消費)に充てているといつまでたっても
お金持ちにはなれません。
収入が給料しかないので、給料はもらえますが
使ったお金はなくなっていきます。
消費をしているので減ることはあっても
増えることは絶対にありません。
では貯金すればよいのか?
これも正解ではありません。
貯金しても使える金額って同じです。
お金の価値って日々変わります。
貯金していったお金をいざ使いたい思ったとき、
貯金していた時よりお金の価値が下がっていることも考えられます。
物価が上がったことでお金の価値が下がり、
同じ金額で同じ物が買えない。
そんな可能性もあります。
実際この数十年で日本のお金の価値は変わってきました。
せっかく貯めてきたのに、価値が下がったら悲しいじゃないですか。
だったらどうすれよいか?
資産を構築するために投資するんです。
資産とはお金を生んでくれるものです。
そんな資産を作り、安定した金額が発生するようになれば
いつだってその時の価値でのお金を生み出せます。
資産からの収入って誰かに依存しているわけではなく、
自分のためだけの収入です。
自動で収入が発生する仕組みだったら
何もしなくても収入が発生しますし、
手を加えれば大きな金額になったりすることも
ありえます。
しかし、給料というものは、会社に依存します。
自分が働かなくては一円も稼ぐことはできません。
会社の経営が悪化すれば、給料が下がるかもしれません。
リストラに合うことも考えられます。
会社がつぶれてしまうことだってないわけではありません。
お金持ちになりたいというなら、
資産を作ることが、第一にやらなければならないことなのです。

-お金が増える考え方